むかしむかし、大事に保管していた味噌が食べもしないのにだんだん少なくなっていくような気がしたおじいさんがおばあさんに尋ねました。「おばあさんや、わたしの大切にしている味噌を時々嘗めたりしてはいないかい」、おばあさんは答えました「とんでもない、そんなことはしていませんよ」。それからずいぶん経ってから、疑り深いおじいさんは、はかりで量ってみたところ確かに減っていたので、おばあさんに言いました。「おばあさんや、やっぱり味噌を嘗めただろう、量ってみたら減っていたぞ」、するとおばあさんは、「おじいさんの作った味噌はとてもおいしいので神様が少しおすそ分けと思ってこっそりいただいたのでしょう」と答えました。なーぜ?
味噌は醗酵過程の中で菌の作用により、米のでんぷん質が分解され、二酸化炭素とアルコールに分解されます。発生した二酸化炭素は空気中に逃げてしまいますから、仕込んだ時の味噌の重量が減少してしまいます。理論的には仕込んだ味噌の量の2~3%位に達してしまいます。弊組合では3tタンクで仕込みますので100kg近くも味噌が減ってしまいます。バカにならない量です。でも地球温暖化に悪影響を及ぼすなどと非難しないで下さいね。