「加賀味噌食品工業協業組合」舌を噛みそうな長い名前ですが、昭和46年にそれぞれ江戸・明治時代より続く石川県内の味噌製造業者10社が、協業化により共同工場を建設して設立された組合です。私の実家も明治18年の創業で、小さいころには多くの従業員が手桶を担いで味噌を仕込むなど随分重労働の環境であったことを覚えています。機械化するにもそこそこの規模が必要になりますし、醸造機械も特殊で高価であったことから、先代が業界の生き残り策として組合の設立を決断しました。今でこそ経営統合の方法は数々ありますが当時はこのような形態が流行りだったのでしょう。
工場も35年も経過しますとあちこちに傷みが生じてきました。加えて昨今の消費者の皆様の食品に対する安全安心意識の高揚を考えますと、今までのやり方ではなかなかうまくいかないことも出てきます。工場設備の更新を機に、消費者の皆様に対する説明責任などを意識した生産管理など、文字通り「生真面目に、みそ一筋」をモットーにお客様の信頼を得て企業として存続していけるよう、HPを開設しておりますので、よろしくお願い申し上げます。